フィンランド語にはかなり独特な表現が多いです。
例えばHerkkuperse(直訳:美味しいお尻、意味:甘いものを好んで食べる人)。
なぜ「お尻」という単語を入れた??とツッコミたくなってしまいます。
今回はこういったフィンランドの面白い単語を紹介します。フィンランド人との会話で使えば笑いの種になること間違いなしです。
①Herkkuperse(ヘルックペルセ)
意味:甘いものをよく好んで沢山食べる人
Herkku=美味しい、Perse=お尻。
直訳すると美味しいお尻です。なぜお尻という単語が採用されたのかはわかりません。(笑)
ただ、単に「いいお尻」と訳されることもあるので、料理や食べ物の話をしている時に使うのが良いです。
[参考]https://en.wiktionary.org/wiki/herkkuperse
②Takatalvi(タカタルヴィ)
意味:春になっても急に気温が下がり冬のような天気になること
Taka=後ろ、Talvi=冬。
これは春にフィンランドに滞在する方は頻出単語です。この単語を使えば(私の経験上)「え!何でその単語知ってるの!?」と高確率でフィンランド人から言われます。
takatalviに関しては多くのフィンランド人が「電車止まったよTakatalvi最悪だ~。」「フィンランドの冬は最高だね(白目)」というように落ち込む人や皮肉を言ったりしています。
特に今年は4月後半に急に大雪が降りました。(日本ではもう花見を楽しんだ人が多いって野に、、)
以下の記事では、4月後半なのにこれほど雪が降って寒いtakatalviは経験したことがないと言っています。
Takatalviは怖ろしいですが、中々面白い言葉です。
③Sokerihumala(ソケリフマラ)
意味:甘いものを食べて酔っぱらった感じになってる状態
Sokeri=砂糖、Humala=酔っ払い
これもよく聞く言葉で小学生の子どもも「Mä oon sokerihumalassa!(意訳:甘いもの食べすぎて酔ってる感じになっちゃった!)」と言っているのを見ました。
小さい子どもが「酔っぱらった」っていうのを聞くと笑っちゃいますよね。
日本にはこういう単語は無いので非常に面白いと思いました。
④Pullahiiri(プッラヒーリ)
意味:パンが好きな人
Pulla=パン、Hiiri=ネズミ。
私が夜に、フィンランド人の友達と過ごしていた時に「お腹空いたからパン食べて良い?」と訊いたら「Sä oot ihan pullahiiri.(意訳:まじでパン好きだね。)」と言ってきました。
パンネズミ???と首をかしげましたが、単にパンが好きな人らしいです。
「パンを食べるネズミ」と考えるとイメージで覚えやすいですね。
[参考]https://fi.wiktionary.org/wiki/pullahiiri
⑤No niin(ノニーン)
意味:「All right」みたいな感じだけど言い方によって意味が変わる
これは単語というか1日に数回は出てくる頻出フレーズです。
フィンランド語を勉強している方はこの動画を見たことがあるかもしれません。
フィンランド人がジョークを混ぜながら「No niin」という言葉のユニークさを話しています。
⇩の動画では、シチュエーション別の詳しいNo niinの使い方が分かります。
例えば、
・noNi…「言ったでしょ?」といったニュアンス
・no NIIN…「よし、やろうか!」と言ったいいスタートを切るようなニュアンス
・nonNI…「よし、やるか」と言った自分を鼓舞するニュアンス
と、色々ありますが正直ネイティブとの会話で覚えていくしかないです。正直種類が多すぎて頭で覚えるのは難しいです。
No niinの中でもよく聞くのは no NIIN!(よし、やろうか!)です。学校の先生やカフェで店員さんが注文を受ける時に1度使っていました。
もしフィンランド語を勉強するならぜひ動画をチェックしてみてください。
⑥Mökkihöperö(モッキホペロ)
意味:家から出ない人
Mökki=フィンランドのサマーコテージ、Höperö=頭がクルクルパーな
何もないフィンランドのサマーコテージで一人でずっと過ごし、段々孤独になったり精神的に参っているようなイメージです。
フィンランド人と話している時にこの単語を教えてもらいました。
「特にコロナの時はmökkihöperöの人ばっかりだったよ。ハハハ。私はコロナが終ってもmökkihöperöだけど。」と笑いながら言っていました。
私も家に1日こもって家に出なかった日は「モッキホペロだったわ~。」と使っています。
[参考]https://urbaanisanakirja.com/word/mokkihopero/
⑦Heprea(ヘプレア)
意味:ちんぷんかんぷん
Heprea=ヘブライ語。
何とヘブライ語がちんぷんかんぷんという意味になるということで、ヘブライ語ネイティブの人には同情してしまいます。
Se on minulle hepreaa.(それは私にとってちんぷんかんぷんだ。)
こういった使い方をします。本当に使えるのか?と思ってフィンランド人と話している時にこのフレーズを使ってみたら普通に通じました。
ヘブライ語、ありがとう。
⑧Se on pihvi(セ オン ピフヴィ)
意味:それ(決めた、話した事)は明らかだ。
Se on=It is、 Pihvi=ステーキ
不明確だったものなどがハッキリと決まって明確になった時に使えます。
同じ意味が「Asia selvä.(物事は明確に分かった。)」になります。これはより辞書的な言葉で、普通に会話でも使われます。
「それはステーキです。」=「それは明らかだ。」
という意味になるなんとも不思議なフレーズです。
⑨Sellainen soppa(セッライネン ソッパ)
意味:カオスな状況でひどいことが起こっている状態
Sellainen=そういう/そういった、Soppa=スープ
直訳をすると「そういうスープ」となりますが、意味は少しネガティブな感じです。
使い方はこんな感じです。
例えばお祭りで人がめちゃくちゃ集まって酔っ払いがめちゃくちゃ騒いでたり、食べ物のゴミが散乱してたり、色々と酷い状況が巻き起こっている時に「Sellainen soppa」と使うことができます。
少し使う場面が限られますが、これが使えると酷い状況を指す時でも多少マイルドに指摘できる気がします。(私個人の感想です)
⑩Kalsarikännit(カルサリカンニット)
Kalsari=下着 、 Kännit= 酔っぱらっている
意味:一人で下着になってお酒を飲んでテレビなどを楽しむこと
どこかフィンランドらしさを感じる単語です。
以下のwebサイトでも可愛い写真付きで紹介されています。
https://finland.fi/ja/emoji/kalsarikannit-5/
私はフィンランド語の勉強に疲れた時に、「よし、カルサリカンニットだ!」と言ってお酒とポテチを買ってダラダラしていました。
以上が、私が思う面白いフィンランド語10選でした。フィンランド人と会話しているとまだまだ独特な単語が沢山あると気づかされます。
またフィンランド語で気づいたことがあればブログを書いていきます。
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