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「フィンランド語を勉強したいけど何から始めたらいいんだろう。」
「フィンランド語は難しいって聞くけど話せるようになるかな?」
この記事ではそんな悩み持っているあなたが「自分にもできるかも、フィンランド語勉強始めてみよう!」自信を持ってフィンランド語の独学を始められるまでの過程を丁寧に解説します。
フィンランド語が話せると英語を話す時よりフィンランド人との距離が縮まるし、フィンランド人はマイナーな母国語を勉強してくれていることに喜んでくれます。
フィンランド語が話せるとよりフィンランドの文化をより深く知れるので、もしフィンランドに行く予定のある方、フィンランドに興味がある方は必見です。
私のレベルについて
私は現在ヘルシンキ在住で、フィンランド人の恋人がいます。彼女は日本語を勉強していますが、二人ともフィンランドにいるということで8~9割はフィンランド語で会話をしています。
日本にいる時に1年半ほど勉強を続けた後にフィンランドに来ました。
フィンランド語で専門的な話はまだできませんが簡単な日常会話であれば問題なくできます。カフェの注文もフィンランド語でしています。(勿論聞き取れないこともあるので都度聞き返したりはしていますが、、!)
ただ、この中級者レベルまで来るとフィンランドにワーホリで働くことになった時に採用される確率は確実にグンと上がります。
また、英語のレベルはまだ中級者レベルなので特別に言語学習の才能があるという訳ではありません。何なら英語は恥ずかしい失敗が多すぎて2度は大きく挫折しています。
語学学習に才能がない私でもフィンランド人と会話できて恋人を得るまでに至ったので、絶対に皆さんでもフィンランド語が話せるようになると信じています。
それでは、一緒にフィンランド語を学んでいきましょう!
勉強の手順(☆=難易度)
取り掛かり難易度を☆で表しました。
☆=まずこれはやろう、☆☆=慣れてきたらやろう ☆☆☆=ここまで来たら楽しんで続けるだけ!
ある程度の目安として考えてください。勉強を始めたての方はとりあえず☆を全部できるようにトライしてみてください。
文法書、辞書を揃える(☆・・)
まず最初にすることは良い文法書と辞書を揃えることです。
この4冊だけあれば十分です。
こちらはフィンランド語の文法の全体像を分かりやすく解説しています。章ごとにトレーニングページがあり、復習することができます。
入門書なので細かい文法事項などはいませんが、その分コンパクトにまとまっており、文法の大まかなイメージを掴み基礎を作るにはもってこいの1冊です。
細かい文法事項は後述する「フィンランド語文法ハンドブック」「フィンランド語トレーニングブック」で学ぶことができます。
ラッキーなことにフィン⇔日の優秀な辞書があります。
初級と書いてありますが、現代の若者言葉以外であればほとんどの単語がカバーされています。
分かりやすい例文と単語の活用形、読み方など、知りたいことが全て詰まっている辞書です。
これ無しではフィンランド語学習はとても大変です。
インターネット辞書より100倍オススメします。
ニューエクスプレスで網羅できなかった文法事項が、この1冊に詰まっています。
文法に特化しているため丁寧に解説されており、ニューエクスプレスを読むだけでは分からなかったことがこの本から理解できます。
次に紹介するフィンランド語トレーニングブックと一緒に使うことで、文法を自分のものにすることができます。
残念ながらAmazonからトレーニングブックを見つけることができませんでした。
本の表紙に書かれているように練習問題が2000問あります。
「多すぎる!」と思った方もいるかもしれませんが、この1冊をやりきれば確実に初心者を脱出できるレベルには確実に到達できます。
ここまでフィンランド語の練習問題が細かい文法事項ごとに網羅されている本は他にありません。もはや他のドリルは必要ありません。
この1冊を徹底的にやり切りましょう!
正直、これはボリュームが多くて大変でした。でもやり切った時の達成感はとても大きかったです!
勉強の進め方のイメージ
- ニューエクスプレスで大まかな文法を把握。
- トレーニングブックを開始。分からない文法はハンドブックやニューエクスプレスで確認
シンプルですがこれが一番いい方法です。
これに加えて、
- 新たに学んだ単語は辞書で調べて「Anki」アプリでリスト化(Ankiについては次の章で解説)
- トレーニングブックが後半に差し掛かってきたらフィンランド語のTV(Yle)を見始める(Yleに関しては後半の章で解説)
を組み合わせていけばより学習が効率的に進みます。
【補足】
買わなくても良いですが、こちらも面白いです。
短い例文+ネイティブの音声があるので、例文暗記をしたい人や音に慣れたい人にはオススメです。
私は暇な時にずっとこのネイティブ音声を流しっぱなしにしていました。
単語を「Anki」アプリでストックしていく(☆・・)
単語の語彙を増やすのは文法と同様にとても大切です。
トレーニングブックをやっていると新たな単語がどんどんでてくるので、その際に単語をストックしていきましょう。
私がイチオシするのは「Anki」というフラッシュカードのアプリです。
シンプルで使いやすく、単語の正答率に応じて自動で復習回数を増やしてくれるので、覚えにくい単語でも記憶に定着しやすくなります。
私はこのようにコツコツと3336語を追加しました。
フィンランドにいる今でも新しい単語を学んだら即単語を追加しています。
ダウンロードページはこちら。残念ながらiOSアプリのみ有料となっています。
私は デスクトップ版のAnki、AnkiWeb、AnkiMobile にフルタイムで取り組んでおり、生活費を稼ぐ手段が必要です。デスクトップ版と Web 版をフリーで利用できるようにしたため、資金の捻出は iPhone app の売り上げに頼っています。
AnkiDroid は有志による別のグループが開発したものです。フリーのデスクトップ版をもとに開発され、単語帳の同期には AnkiWeb を利用しています。彼らは、Ankiデスクトッププログラムと同様、Android版を無料で配布することに決めました。
Anki日本語マニュアル Wikiより
【Android用】
【iOS用】
【PC用】
スマホアプリとPC版のアカウントを同期させられることも可能です。
スマホを買い替える時でもPCでバックアップができるので、安心です。
勉強する習慣を作る(☆・・)
毎日トレーニングブック1ページ、毎日10分でもいいので毎日フィンランド語に触れる環境を作りましょう。
最初はキツいと思いますが、習慣が定着してくるとだいぶ楽になります。何事も最初が一番大変です。
ここを踏ん張れるかでフィンランド語が習得しやすいかどうか変わってくるので、少しずつでいいので継続してみましょう!
ちなみに私は続けるためにインスタグラムで勉強したことを書いたりしていました。特に楽しかったのはダジャレでフィンランド語の単語を覚えたことです。
Antaa(アンターにあげる)
Keitto(ケイットがスープのなかに!)
Usein(ウセイン・ボルトは頻繁に走る)
これが最初は楽しくて基礎単語はダジャレで覚えていきました。(笑)
方法は千差万別なので好きなやり方を見つけて覚えて行ってくださいね。
【関連記事】会話の中で笑いを取れる面白いフィンランド語10選!
慣れてきたらYleの子供向け番組を見る(☆☆・)
これはYle Areenaという公共放送局です。
日本からは見られるものが制限されていますが、それでも十分色んなコンテンツを無料で見ることができます。
残念ながらムーミンは日本からは見られませんが、VPNを使えば日本からでも見ることができます。
もし文法書やトレーニングブックブックのモチベーションが下がったら気分転換にフィンランド語を聞いてみるのもアリです!
子供向けの番組はこちらから。(最初はコチラからがオススメ)
こちらは毎日フィンランドのニュースを簡単なフィンランド語を用いて発信しています。字幕もついていてゆっくり喋るのでいい練習になります。
これもオススメです。特に必死に勉強していた時期は必ず毎朝見ていました。
finnishpod101というサイトもあります。ゆっくり聞き取りやすいように話しているのでリスニングを鍛えたい方はこちらもおすすめです。
言語交換アプリで友人を作り、チャットを開始⇒慣れてきたら電話(☆☆・)
言語交換アプリで私が使っていたのは「HelloTalk」「Tamdem」「Languageexchange.com」です。
私はある程度文法ができて基礎単語も覚えてきた時点で、これらを始めるのが一番良いと思っています。
なぜなら文法も単語も全然分からない状態でフィンランド人とチャットを始めても、簡単なことさえ言えないまま会話が進まないからです。
とはいえ、モチベーション維持のために最初に英語か日本語で話せるフィンランド人のペンパルを探して、英語か日本語で会話を始めるのも一つの手です。
仲良くなれば少しずつフィンランド語も混ぜた会話ができるでしょう。
どの道にせよ、フィンランド語の基礎ができたらどんどんフィンランド人と交流して、学んでいきましょう。
「フィンランド語の文法ややこしい!!」となるかもしれませんが、基礎文法を固めておくとスムーズに間違いに対しても「この文法ってそういうことだったのか」と理解しやすくなります。
もちろん基礎文法をしっかりやっていても「フィンランド語ムズい!!今日は勉強やめる!」となったことは私は何度もあります。(笑) 少しずつやっていきましょう。
そして、チャットが慣れてきたら仲が良くなったペンパルと電話で話してみましょう。
最初はめちゃくちゃ緊張しますが、この緊張感が学習においてとっても大切です。
沢山失敗して恥ずかしかったりもどかしさも感じますが、それが記憶に繋がり学習を強固にします。
間違えることは普通です!私も今でも間違えるので一緒に少しずつ頑張りましょう。^^
※勿論インターネットですので、いきなり「会おう」と言われても会わない、個人情報は絶対に送らないなど、当然ですがこの辺りは気をつけましょう。
italkiでオンラインレッスンを受けてみる
italkiでは英語、中国語、スペイン語、フィンランド語など世界150か国以上の言語のネイティブ講師が登録しており、好きな講師を選んでマンツーマンレッスンが行えるサービスを提供しています。
当時の私は貧乏大学生でしたが確実に効率が上がることは分かっていたので、バイトを少し増やしつつ週1でレッスンを受けていました。
ネイティブからフィードバックを受けられるので、ここでスピーキングやリスニングがかなり伸びました。
また、italkiでは講師のプロフィール欄が充実しており、自己紹介動画で雰囲気も分かるので自分に合ったレッスンを選べたのも良かったです。⇩
実は日本語がペラペラなフィンランド人講師もいます!
当時私は英語もフィンランド語も自信がなかったので、日本語がペラペラなフィンランド人を選んでレッスンを受けていました。
もちろん日本語を話さない講師の人も、ゆっくりとジェスチャーを交えて説明してくれたので初心者でも安心して受講できました。
italkiについて詳しくはこちらで解説しています。
\現在レッスン受講で1500円が貰えるキャンぺーン実施中/
フィンランド語のオンラインレッスンだと、価格やネイティブ講師の充実度、サービスの使いやすさ、どれをとってもitalkiがピカイチだったのでこれをオススメしています。
日本でフィンランド人を探し友達を作る/現地に行く(☆☆☆)
「電話でも簡単な文は話せるし直接話してみたい!」
ここまで来れたら素晴らしいです。
言語交換アプリで知り合った信用できる友人や国際交流イベントなどで実際にフィンランド人に会って話してみましょう。
きっと最初は緊張して練習通りに話せないかもしれませんが、「フィンランド人と対面で会話出来た!」という事実はもの凄く良い体験になります。
私は言語交換アプリで知り合ったフィンランド人と東京で会ったことがあります。
その方は早稲田大学に交換留学をしていたので、大学の近くのレストランでカレーを食べました。当時は勉強してまだ8か月ほどだったので、3語以上の文章を瞬時に話すことさえ難しかったです。
ただ、それでも「フィンランド人と会えた!しかもちょっとだけ話せた!!」と感動したのを今でも覚えています。
仲良くなって、その後は広島に遊びに来てくれて、一緒に博物館に行ったりお好み焼きを食べたりしました。
また、旅行でもワーホリでもいいのでフィンランドに行ってみるのもいいでしょう。
フィンランド語を話すと、「え、何でフィンランド語できるの!?」と興味を持ってくれる人が多いです。これもかなりモチベーションになります。
個人的に、フィンランド人と英語で会話するより、母国語のフィンランド語で会話した方が相手がリラックスして仲良くなりやすいなと感じます。
もし金銭的、時間に余裕がある方は現地に来ちゃうのもオススメです!
よくある悩み⇒回答
フィンランド語学習への抵抗感を取り除くために、よくある悩みとその回答をお示しします。
フィンランド語は難しいと言われているけど本当に習得できる?
⇒大丈夫。英語より取り組みやすいです。
確かにフィンランド語は他の北欧諸国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)とは違う語学の背景を持っています。
フィンランドはウラル語族で、その他北欧諸国はインド・ヨーロッパ語族に属しこれらは英語と近い言語になっています。
その為フィンランドは他の北欧諸国と違うので、以下の写真のように「フィンランド語だけめっちゃ違うじゃん!」というネタ画像がよく貼ってあります。
じゃあフィンランド語は難しいかと言われると、勉強してきた身としてはそこまで難しくはないと思っています。
理由は、日本人にとってフィンランド語は英語よりは取り組みやすいからです。
こちらはマックス・プランク学術振興協会のASJPデータベースより作成された、言語間距離(どれだけ似ているか)を表したものです。
よく見てみるとフィンランド語は日本語と英語の中間くらいにあります。
もちろんこの距離が絶対正しいというわけではなく目安ということになります。
この表の作成者も2次元の表で正確に表現するのは難しいので、適切度(緑に行けば行くほどより正確な距離感)を色で表現しています。
ある程度の距離感を表しているとはいえ、確かに日本人にとって英語よりは学習しやすいと個人的に感じました。
ですので、「フィンランド語が難しい!」ということを気にしすぎる必要はありません。
フィンランド語の講座は少ないし高額だけど大丈夫?
⇒今回紹介した本やツールを使えばかなりコストを抑えて学べます。
私はお金が全然ない大学生の時から勉強を始めたので、お金をかけずに勉強できる方法を必死に探しました。
そんな私がこれまで学んできてコスパが良いものを選りすぐったのがこちらの記事に集約されています。
私の勉強法はまず教科書で基礎を固め、ネイティブとのチャットやレッスンでスピーキング、リスニング、そして自然な表現を学んでいくという、地味ですが着実に上達するやり方なのでかなり再現性は高いです。
フィン人は英語できるのにフィン語やっても意味あるのか
⇒あります!母語を話すと明らかに仲良くなれます。
フィンランド人は若い人から高齢の人まで英語ができる人は多いです。ただ生きていく分には英語ができれば問題はないです。
ただ!!もしフィンランドの文化に馴染み、フィンランド人の仲の良い友達、もしくは恋人を作りたいのであれば絶対にフィンランド語を学習することをオススメします。
フィンランド人は皆、フィンランド語が難しいと思って勉強を諦めている人が多いと思っているのでフィンランド語を少しでも話すだけでビックリされます。
私もフィンランド語を拙いながらも喋ったら「え、何でフィンランド語できるの!?」と驚かれました。これはめっちゃ嬉しかったです。
ですので、英語ができるだけでも問題はないですが、もしやる気があればフィンランド語にも手を出すことを強くオススメします。
なぜフィンランド人が英語が上手なのか気になる方は「フィンランド人が英語を流暢に話せるのはなぜか。在住者の考える理由5選」こちらをご覧ください。
フィンランド語学習を楽しもう!
語学学習はとても長い道のりです。
失敗も沢山経験する分、上達したり言葉が通じた時の喜びは過去の失敗を全て帳消しにするほど大きいです。
この記事を通してあなたのフィンランド語学習の道のりが楽しく、実りのあるものになるように祈っています。
一緒にフィンランド語を学んでいきましょう!
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